赤羽国交相 橋梁通信 新春単独インタビュー 「命と暮らしを救う 技術の進歩」
災害時 いつも最初に現場へ 建設・土木業界は地域の担い手・守り手
橋梁通信は新春に当たり、赤羽一嘉・国土交通大臣に単独インタビューした。
赤羽大臣は昨年9月の就任後に相次いだ台風などの被災地を精力的に視察しており、国民の命と暮らしを守るのは技術の進歩だと強調。長大橋の効果、技術継承の必要性など、幅広い分野で所信を語った。
赤羽国交相はインタビューで、昨年9月の就任後に相次いだ台風被害などへの対応で、「緊張の連続」だったと振り返った。
そして、どこの被災地を視察しても、現場に真っ先に駆け付けたのは地元の建設、土木業界の人だったと聞き、「地域の担い手、守り手という印象だ。『わが郷土を守る』との意気込みを感じた」と述べ、国交省や自治体の職員も含めた謝意を表した。
また、例えば台風19号で主な被害はほぼ2週間で仮復旧できたことに、「土木関係の皆さんの現場力」と称えた。「技術の進歩が国民の意の戸を暮らしを救うことに役立っている」と、改めて強く実感したという。
国の災害対策では、「緊急3か年計画」について、自治体から感謝されながらも、「4年目、更にその先の予算をしっかり獲得して」と要請されていることを明かし、延長への意欲をみせた。
また、明石海峡大橋や東京湾アクアラインは、建設当時には様々な議論があったものの、完成後は国民生活に大きなメリットがあったと強調。大阪湾岸道路の西伸部については、「これは道路というより橋。素晴らしい橋になる」と述べ、1日も早い完成を期待した。
こうした話を通し、赤羽国交相は技術継承の必要性を強調。「蓄積が大事。技術者養成をないがしろにすると、将来の禍根になると心配する」と述べた。(詳報は「橋梁通信」2020年1月1日号でご覧ください)